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👑このBLがやばい!2019|ストーリー厨腐女子の心に残ったBL漫画10選|愛・おぼえていますか

まだ5月くらいの気持ちでいたけど突然の寒さにこれはなにかおかしいと体感したのか、多分もしかしたら今は冬なのかもしれないと思い始めました。

こんにちは!おひさしぶりです!はじめまして!さようなら!グーテンターク!

かろうじて存在している人間です(@kasanbokunoano)

年末だというのになにかこう子供の頃に感じたワクワクというものがどこか遠くに行ってしまって、クリスマスを告げる性の目覚めおじさんも今年の終わりテンプレしてくる良いお年をおじさんもなにか曖昧な存在でこれからどんどんこれが深刻にそうしていずれ無になっていくんだろうかと一日のうちの5秒くらい考えたりします。

それは深刻なのだろうかと、咳をしても一人のほうが深刻ではなかろうかと

はい

でも大丈夫!私にはBLがあるから、そうBLがあるから!

個人開催‼このBLがやばい!2019年‼

このBLがやばい2019年度版』が発売され今年もその結果が発表されました。

個人的にはパフェフィが入っていたので万事おkとは思ったものの、やっぱり出版社との兼ね合いや売れた=次に来るという構図がなんとも…

というわけで、今年の3月から始めたこのブログですがこのまま行くとあっという間に一年が経ってしまう、サボってる期間のほうが長い、こんなはずじゃなかった、と供述してもしょうがないので今年の締めくくりに今年読んでとてもよかったBL漫画をまとめます。

ここでちょっと前置きを、商業BLを評価すると自分に課したときに一番困ったことがあってェ○がなけりゃBLじゃないと思われているし言われていいるし業界もその方針の商業BLについてェ○に重きをおいて評価していくのかということで…やってないと文句言われるしBL枠なのにブロマンスとか言われるしちょっとその変なんだかなと言う感情が…

まあいいや^^おっす!おらストーリー厨だからェ○には期待しないでくれよな^^

第1位 新井煮干し子『もらってください』

BLのみならず他の表現媒体でも活躍している新井煮干し子の今年の新刊。
少年少女青年女性とそのジャンルによって作家の分母が大きければ大きいほどそれに匹敵する実力がなければやっていけない漫画の世界でこれだけヒットを飛ばしているのは認めざるを得ない存在だろう。

内容については別記事で触れているので少しだけ絵柄について話したい。デジタルで処理することが”常識”とまで捉えられるようになった作画作業だが、創意工夫なしにつるりとした線で描かれた漫画は読み終わってもどこか似たり寄ったりで味気なく感じてしまう。新井煮干し子はネームなり下書きなりをアナログで書き起こしたあとにデジタル処理を施しているようで(素人判断)製本されたものをみると一度機械を通したとは思えない、いい意味での粗雑さを感じることができる。世界を構成する直線と曲線は時にいびつでねじ曲がり世界に色を添える。人の目に映るただの物体だけではない感情を含んだ情景を現実には存在しない”線”によって印象づけ空気や質感までも表現しているように感じることができるのだ。
彼女の作画がとても好きな理由がもう一つ、手の描き方が特徴的な点である。均整のとれた美しい体つきのなかで一部分だけ大きく描かれているように見える登場人物の”手”。自身の頬を撫でる手、熱いカップを握る手、相手の肌に触れる手、骨ばった男の手が印象的に描かれるたびに読み手側に「これは男という生き物なのだ」と認識させ、さらにはリアルな触覚まで芽生えてくるような錯覚を覚えはじめる。絵を読ませる”漫画”である以上、絵での表現力は作品の評価に直結するのだと良い作品に出会う度、痛感するのだ。

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🍑ネタバレ感想|新井煮干し子『もらってください』|お尻の大きいお兄さんは好きですか?

第2位 たなと『PERFECT FIT』

普通の普通を生きていれば目を背けたくなるようなことを織り交ぜてBLの世界を作り出すたなとの作品、この12月に発売した最新号のonblueに最終話が掲載されたので、1月の新刊を待っての完結となる。

ここからは最終話を読んでの感想となるので単行本派の方はご注意を
この作品は終始「ある」ことと「ない」ことのせめぎあいで……
なんだろうすごく真面目に始めてしまった手前やめられなくなってきたけど読みにくいしやめるね!真面目に書けば伝わるのかオタクおばさんで書けば伝わるのかわからないけどとにかくこの十冊を気合でおすすめしていきたい。

ある・ない、の話と言ったが、まずこの話の攻めである田中は左腕の肘から先が欠損しているという身体的な特徴がある。この時点で読む人を選んでしまうだろうけども続けていきたい。田中には左腕が「ない」にもかかわらず彼に接する多くの人間は「ない」はずの左腕に気を取られてしまう。「ない」はずのものが現実の事象として「ある」ことを相手側に意識させてしまうのだ。この事をハンデと捉えているフシは田中にはないけれどその人格形成に大きな影響を与えたことはドS具合をみても明らかだろう。「ない」ということを受け入れている彼のもとに現れるのがちょっと複雑な生い立ちを持っている真下くん。彼は初対面こそぎょっとしたものの田中の左腕がないということをそのまま「ない」として受け入れた。

という具合で出会った二人は最終的に結ばれる訳だけども、ちょっと終わり方どうだったんですかね!?気持ち悪いほどの予定調和だったけども最初から二冊の予定だったのかな…ただそこを考慮してもとても印象に残る作品でした。
2巻収録予定の最終話がエチチチチチッなのでとてもおすすめです!

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🐰完結!ネタバレ感想|たなと『PERFECT FIT』|欠損ってなあに

第3位 吾妻香夜『ラムスプリンガの情景』

突拍子もない作品をぶちこんでくる人というイメージがありますが、このラムスプリンガの情景は突然の社会派でその問題の中で織りなされるテオとオズの物語は息を呑むほど美しいというちょっと突然どうしちゃったのよ感がある

内容については前に書いた感想で書きつくしちゃったので割愛。

まだ単話だけども来年は『桜田先輩改造計画』が絶対上位にくるでしょう。

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第4位 にたこ『ショータ、君を愛してる!』

皆さんNHKの「みんなで筋肉体操」見ました?スウェーデン生まれのムキマッチョ庭師って設定やばくないですか?真田信治とかめちゃイケでサックス吹き鳴らしてたイメージしかなかったのにどうしてそんな素敵なマッチョになってしまわれたのか大好きだよ筋肉、そう、筋肉は裏切らないという話です。

あっし生粋のストーリー厨腐女子なんですけど、次に気になるのが絵柄でして、だって漫画なんだから「絵を読む」んだから絵が好みじゃねえとやってらんねえよってわけで、そういうわけでこの、にたこさんの絵柄というのがものすごく好みなんです。こっから単純に持論なんだけど絵のセンスがある(単にきれいな絵がかけるとい技術の話ではなくて)人というのは話や空気感を作るのも抜群にうまい。私自身が絵を書かないので単なる憶測でしかないけれど、目に見えているものをどう形作って紙に起こすかというのは単なる作業ではなく印象を捉える認識の力が強くないといけないんだと感じている。絵を書く書かないに限らず、その認識が合う人の漫画は没入感を与えてくれてもう虜になってしまう。

作品の話をしましょうね!

収録されているのは、元ヤンマッチョのパン屋さんとそのパン屋のヤンキー息子、ハリウッド俳優と純朴大学生くん、リーマンもの、この3カップル。一冊にまとまる前に単話で読んでいた印象としては「とろけるクリームパイ」が一番インパクトがあると感じていたけどいざまとまってみると表題はハリウッド俳優ものだったのでちょっとしょんぼり。

ただ残念だったのがどれも単話としての掲載なので短いページ数の中でそれなりの話に仕上げていて、絵もストーリーもェ○も最高なのに尺が足らない感じがしたこと。BLはなんとも長く連載することが難しいジャンルであるし悲しいね。(正直それだけの長い話を書く力量がある作家さんがいない、また業界の方針として凝ったテーマを扱えないという問題があるのかなと小声)

以上、デビュー作がとても良かったので次回作にも期待しています!

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🌹ネタバレ感想|にたこ『ショータ、君を愛してる!』|幸せいっぱい胸いっぱい

第5位 川夏子『レモンズ ぼくら海辺の本屋さん』


正直にガチ泣きした。

え?泣くとこあった?誰か死んだ?ということじゃなくてそんなつらめな〜とこは一個もなかった気がするし誰も死んでないしみんな元気だし辛いことも(辛いとは)全然なかったしつまりそれは「悲しい」じゃなくて「感激」という類の作品でした。

順を追って説明しますと、主人公の純は幼い頃から叔父さんの経営する本屋さんが大好きで大好きでいつか必ずここで働くからねと子供ながらに約束をする。その本屋の目の前には取り壊しが決まっている古い団地が立ち並んでいて、叔父さんが言うにはあの団地の向こうには青い海がどこまでも広がっていて、だからここは”海の見える本屋”なんだと言う。純の夢はさらにさらに膨らみ続けめでたく大学を卒業して就職先の決まらなかった男友達二人を雇ってやるよと豪語して地元に凱旋したはいいけど叔父さんは本屋をたたんでいた。

「ほうほうこれは本屋さんを立て直す話なんですね」

と思ったのと同時に出版不況で阿鼻叫喚が聞こえてくる中でこのテーマを書くというのはどういうことなんだろうといらんことも考えはじめる。

大人って醜いもんで、そんなのうまくいくわけ無いじゃん、最初から無理って言ったでしょ、あーあ失敗すると思ってた、無難なところにしといたほうがいいよ、大学を卒業したばかりで少しの本と少しの本棚しかなくなってしまったがらんどうの店舗で思案する三人の男の子を見てそう思ってしまう。

ちょっとしっくり過ぎて気持ち悪いが中島みゆきのファイトだ。

それでも先に読み進めると、彼らが自分たちなりに少しずつ状況を捉えながらアイデアを出し合い前に進んでいく姿が見られる、その姿に心を打たれ店を片付けるように言っていた叔父さんも寂しい街の商店街を通る人々も彼らの輝きに吸い寄せられるように物語が動き出す。

彼らの物語は本屋がスタート地点に立ったところで終わりをむかえている。

「第一部 完」とそっけなく書かれた文字通り終わってしまわないように応援したい。

言うの忘れた、別にBL要素はない。

第6位 鈴木ツタ『BARBARITIES』

もうなにを描いても外れることはないだろうという安心感がある鈴木ツタが今連載している作品。この人の作品は日本古来の風土的な要素がとても強かったので突然の欧州テイストに一体これからなにが始まるのかと大興奮だったのだけど、始まってみるとチョット待ってくださいこれが受けなのかい?ほんとに?このバーコードひげの君が?と萎え萎えに。
えーなんだろうどういうことなんだろうと読み進めていくうちに自分がいかに商業BLに毒されていたかがわかってきた。一人出てきて、二人目出てきて、さてこれはどっちが攻めでどっちが受けで、ストーリーを動かすための軸は学校か職業かってそんなことを当たり前に考えてしまう様になっていた。なんて愚かな腐女子なのか。

BLとして書かれていない作品を読んでいる途中で圧倒的なカップリングを見つけてしまう瞬間がある。え?金カムがなんだって?その二人を見つけてしまうと途端に作品自体を邪な目で(いい話)みてしまうが、それこそが腐女子の真髄ではなかろうか。

特に印象深いシーンがある。国の重要な席につくには幼い容姿を持った男がその職務のための衣装を作る採寸を行うシーンである。昼間の燦々と陽が照りつける窓の前にくるぶしまで隠れる薄いワンピースのネグリジェを着た男の体が生地の合間から透けて見える。骨ばっていて年頃の男にしては貧相でやせ細っているのにゾクッとするほど美しい。

第7位 お吉川京子/阿賀直己『鬼と天国』上下

原作がつくと圧倒的に面白い。ただ学校内で行われる教師と保健医の駆け引きが上下巻を通して飽きることなく読めてしまうのは圧倒的なシナリオの力によるものだった。

よく思うんだけど絵かきと作家の思考方法はどのくらい違うのかなあ。

シナリオがついている作品には絶対な信頼がある。

第8位 鹿乃しうこ『はかなげ。』

鹿乃しうこのシリーズ大好きなんです。

今までに出した作品のほぼ全てで登場人物の行き来があるって他のBL作品にはないので人間喜劇のような作品群としてずっと続いていってほしい。

今作は、『大本気。』の変態歯科医の飼い犬・迅からの繋がりで発展していく。もし鹿乃しうこの作品を一冊も読んでいなかったとしても楽しめるには楽しめるが、『はかなげ。』の主人公・遊馬きゅんはこの前に結構なひどい目をみているのでちょっと分かりづらい点はあるかもしれない。

ここまでシリーズ展開していて根強い人気があるにもかかわらずシリーズの順番が分かりにくくて手を出しづらいというのは本当に損をしているなあと思うけども、それをはねのけてでも読んでほしい作品である。

『はかなげ。』生まれつき心臓が弱く心臓移植によって儚い命をつなぎとめている遊馬が、インテリヤクザの父親があてがってきた世話係の篠田となんとか淡い恋人関係になるという話です。まさに、はかない…。移植したからと言って彼の体が一般的な男性ほど丈夫になるわけでもなくアンナコトヤコンナコトヲしているときにはおばちゃんもう気がかりで気がかりで大丈夫かなって…いつもより描写が控えめだった部分は『大本気。』の変態歯医者さんがサクッと解消してくれたので大満足な一冊でした。

あんまり雑誌を追っていないのでわからないが、次はどのカップルが描かれるのか今から楽しみである。

第9位 アマミヤ『ブルーブルーブルー』

今年の5月に出版された作品。現実にこれから暑くなっていく季節を彷彿とさせる空気感にうまいこと飲み込まれてしまった。

まず表紙が抜群に美しい、アマミヤさんの作品は読んでいたけど作家買いではなく装丁買いしてしまった。最近の表紙ってどんどんおしゃれになっていくねすごいね。ただ表紙詐欺だけは辞めてほしいんだ。

内容については、あまり勢いづいた物があるわけではない。ただ静かに、移りゆく季節のように二人の感情が動いていくさまを読者は見せられる。あまりに過激なことばかりが起こる世界では”恋”という気持ちもよくわからなくなってしまうのではないかと最近のBLを読んでいてよく思うのだが(ただそれがテーマとされているなら受け止める)静かな世界で静かに心を育んでいくさまは読者の現実に通じる暖かさを与えてくれる。誰も彼もが幸せであったらいいなと思えた。

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第10位 上田アキ『恋が落ちたら』

思わず心臓がザワッとするような気分の悪いことや嫌な人がまったく出てこない作品。
ただ出てこないというだけでは味気ない作品のように感じてしまうが圧倒的な感情の変遷と構成力でぐいぐい読ませる力を秘めていた。もちろん書かれていないというだけで彼らの外界には問題が混在している。怖いことも痛いことも書かれていたないところで体験しているだろう。ただそれが浄化されるような必ず受け入れてくれる安全基地のような存在がどこかにあるということはこんなにも人に安心を与えるものなのだと実感した。

「誰かと一緒に美味しいものを食べてたら、美味しくて嫌なことよりもこっちに夢中になるでしょう」

こんなセリフが出てくる。なかなか心を開こうとしない男にここは安全だよ君の過去に起きたような事は起きないんだよと優しく手厚く語りかける。(突然豹変して監禁したりしないだろうかとちょっと疑ってたごめん)暖かい場所を二人で作って暮らして辛いことを受け止めあって暮らしていくとても優しいお話。

おまけ:2017年の衝撃を引きずって

なんだか最近読んだ作品に偏ってしまっているような気がしないでもないランキングになってしまいましたがこれが私のベストでし!切っては捨ててじゃないけども読んでは積み読んでは積みになってしまっているのはちゃんとしたいと思う。インプットしたらアウトプットしていきましょうね。

ところで、2017年の忘れらんない作品が『おかえりオーレオール』と『オロチの恋』この2つ。

2作品を引きずりに引きずった年だったのです。

オーレオールは胸が張り裂けそうなほどの純粋さを剛速球で投げつけられているような作品(台無し感がある)、人が人を好きになるっていうのはなんなんだろう、お金地位容姿性格趣味特技性別人種、なにを捉えても社会的に問題視されていることにあたってしまう。まだそんな世界に投げ出されていない二人が自我と向き合いながら人に対する気持ちを大事に大事にしている。自分がなんてクソ人間なんだって思い知らされるけど読まずにはいられない大好きだよ!

この10作品を決めても他に入れたい作品はあるし、2017年は今年じゃないですか?違いますか?え?違うから含められませんって?とセルフルール押し問答をしてました。(バーバリティースがあれなのはあれで)

もう一作のオロチの恋は雁須磨子さんの著書なんだけどもう雁須磨子史上ナンバーワンと断言できる、なんせもオロチのインパクトがすごい。どうしたんだオロチ、お前はなにか大事なものが足りないんじゃないのか?大丈夫なのかオロチ!?それはストーカーというんではないか?!違うか!?もうハラハラしてしまってなにを読まされているのかわけがわからないこっち側と同じように、先輩も訳がわからないうちにオロチと結ばれちゃって…

何もかもに憧れられずにはいられないBLの世界で2019年も生きていきましょうね!

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