動物の精神が人間の姿に見えてしまうと言う特殊な能力を持ったトリマーの男の子が、ある日言葉を話せるヤンキー風の犬に出会って〜というお話。
犬がオマケ要素なのか、人間がオマケ要素なのか…と思って読んだらどっちも大事だった。犬好き必見の一冊。
echo『マイ リトル ドギー』のあらすじ
echo『マイ リトル ドギー』のネタバレと感想
犬贔屓すぎて冷静にBLだと思って読めていなかったから途中で恋物語が始まってなんの本だったっけ?ってなっちゃったよ。やあね。そんなわけで、Twitterで流れてきた試し読み1話を見て即購入した『マイ リトル ドギー』のネタバレ感想です。
ちなみに大まかな所は寿たらこの『NATURAL DOGGY’S DIARY』にクリソツ〜
ちょっと脱線して、寿たらこ作品で一番好きなのが『コンクリート・ガーデン』聖書だとか絶滅危惧種だとか天使だとかちょっとSFっぽくもあって、この後に出たセクピスももちろん好きなんだけどなんか20世紀末のあの独特の雰囲気を残す作品で今でもたまに読み返す。
犬の精神が人の姿で見えてしまうトリマーの守くんと狼犬チャッピーのお話
別にこう言っちゃなんだけどお話としては特筆すべきところも目新しい展開も特にない。ないんだけどもすごく魅力的に見えてしまう。
話の流れは、犬の精神が見えちゃう系男子・守くんが喋れるチワワ・チャッピーに出会う、チャッピーの飼い主であるおばあさんが倒れて入院、娘さんがチャッピーを預かってほしいとショップを訪ねて来て守とチャッピーの二人暮らしが始まる、しかしペット禁止で困っていたらチャッピーは狼犬なので人間に変化出来ることが判明、チャッピーは茶太郎としてペットショップで働くことに、働いているうちに守のトラウマを知ったりおばあさんのお見舞いに行ったりしてチャッピーは自然に人として生きてく準備をする、そして守に恋していることを自覚、守も迷ったものの人も犬もどっちも好きとなってめでたしめでたしと言う感じ。長い。
何につけてもとにかく犬が可愛い、守が見ている犬の精神の姿っていうのが潜在的に持っているチワワは儚くて弱いとかドーベルマンは獰猛とかなにかに植え付けられたステレオタイプな姿ではないところがすごく好感が持てるしなによりかわいい…
守とチャッピーが両思いになったときに「犬のチャッピーも人のチャッピーも僕のいちばん大切な男の子」って言ってるんだけど、ほんまに割合一緒?そこちょっと突っ込みたいよ?もし帰り道に狼犬拾ったら家にいる間は犬でいてくれ!ってお願いする俺なら養うからお願い。守もどっちも大事とは言いながら、犬姿で食事するチャッピーを撮りまくってるし、え〜ほんとは犬のほうが好きなんでしょ^^ね^^
そんでもって犬を飼ってたおばあさんがチャッピーを拾ったときに、犬は15年位生きるから自分の年齢なら最後までそばにいてやれると思ったから飼ったんだって…ぉごっぅっ…もう何も見えねえ…さらに夜中に人の姿で歯磨きしてるの目撃しちゃって、ああこの子は自分より長く生きるんだ悲しい思いをさせてしまうかも知れないって…えぎゅっ…
「俺がただの犬だったら良かったのに…」
チャッピィーィーーーーーーーー!!!!!!!
そんでおばあちゃんはチャッピーのために脳トレと称して、計算ドリルや漢字ドリルをチャッピーの前でやってたんて…おばあちゃん×犬…無理無理案件…
なんだったけ、これBLなんだっけ?
いやでも結ばれた瞬間はすごく感動的でしたよ。
あと読み切りが一個入っていて、それの曇った窓ガラスに相合い傘の展開が風流で可愛いなと思いました。