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🐰ネタバレ感想|よのだレク『それはやわらかい』|現代を生きる男の子たち

「お客さんなんて思ってない…ほんとだよ…」

よのだレク『それはやわらかい』
『それはやわらかい』の評価
ストーリー
(3.0)
キャラクター
(3.0)
空気感
(5.0)
総合評価
(3.0)

独特の空気感が好きで個人サイト時代から追っかけていたよのだレクさんのデビューコミック

ネット上で楽しいんでいたときにはもっと倫理観がなかったのが商業になってしまうとこう纏まるか〜とちょっと残念に思ったのが印象深い作品!

今日は布教活動です

みなさんは布教ですか

ざっくりポイント
  1. 可愛い男の子たちのちょっと変態ちっくな短編集
  2. 「覆面男子」に収録されていた短編が逸品
  3. 独特の空気感と表現力はずば抜けているのでもっと作品を昇華させて行ってほしい作家さん

あらすじ

ぼくたちの恋は可愛くて、え◯ちで、ちょっとヘン。

甘い 酸っぱい ほろ苦い…
6つの恋がケーキみたいに折り重なる。
たくさん味わいならほら、召し上がれ。

男子達の想いにエ◯ティックなソースが掛けられた短編集。

心が満腹になるまで、恋がしたい。
クズを絵に描いたような兄と我慢を重ねながら暮す直(なお)。
それは全て、大好きなナリタさんにとって”お隣さん”で居たいから。

SNSで知り合った昴(ルビ:すばる)に情を抱く修二(しゅうじ)。
目の前で昴にバニーガールのコスプレをさせて、それを見ながらオナ◯で抜く。

誰とでも寝るもの好きの原(はら)。
着ぐるみ頭の謎の男とも気持ち良く…を楽しむけれど…これは誰なんだろう。

フラれた直後にナンパをしてきた涼(りょう)を拾ってしまった、ひろ。
恋人と使っていたローションを今度は涼と使いながら、ネコの快感に目覚める。

風俗のデリバリー先で中学時代の同級生と再会してしまう引野(ひきの)。
え◯ち中の思い出話にはげんなりするのに、身体の相性は抜群。

同窓会の帰りに両手の指にヒビが入ってしまったユタ。
看病に訪れた橘(たちばな)はユタの脇毛にご執心。

ひとくち食べると癖になる、よのだレク デビューコミックス。

(『それはやわらかい』よのだレク)

感想

短編6作と番外編1作の7作品が収録されています。

発売当初は表紙デザインもいいしそれなりに売れるかな?と思っていたのですが、あんまり話題にならなかった…

一昨年発行されて以降、よのださんは同人活動がメインで商業には書かれていない様子。

商業に肌が合う作家さんもいれば、同人のほうが力を発揮できる作家さんもいるんだなあと出版の難しさを感じました。

はい

話を戻しまして!

この作品集に出てくるネコの男の子たちはみんな、どこかふわっとした倫理観性への抵抗のなさでリアルな欲望を覗かせる普通の男の餌食になります。

この特にこだわってもいない、何が悪いことだとも断言しないゆるい空気が本当に趣味にあっていて大好きでして!

シリアスにもギャグにも偏らないテイストのふわふわのパンケーキの上で可愛い男の子たちがぽよぽよはねていて、どれでもおいしいですよ、食べてください、とでも言われているかのような多幸感がある。

幸せである。

ただ、お話だけを捉えると面白い!と言えるのは「覆面男子」に収録されていた「来訪者」というお話くらいになってしまう。

雰囲気で読む人にはおすすめだが、あまり内容が濃くないので万人にはおすすめできないぞ!

「来訪者」はビチネコちゃんが高校で相手を見つけては体育倉庫で待ち合わせして発散するお話なのだが、ある日待ち合わせの相手がドタキャンしたので、来れないなら仕方ないか…と帰ろうとしたところにネコの気ぐるみの頭だけをかぶった男が現れて

結局やってしまうのだけど、最中一言も話さず正体も明かさずさっさと出ていってしまう。

そうなると!

「あれは誰なんだろうか」

という気持ちが芽生えてくるのが人間というもので、それっぽい人間に声をかけたり気ぐるみの所在を探したりするうちに、こいつかもしれないという生徒が現れる。

ここからのオチが最高オブ最高

この短編一本で新しい扉を開いてしまった感がある。

覆面という新ジャンル

推していきたい覆面を!

清水玲子の「秘密」にチャッピーっていう遊園地のマスコットキャラクターの気ぐるみが出てくるんですけど、古今東西、「子供の心をつかむ可愛いもの」が狂気をはらんでいる様子というのは本当にゾッとするなと改めて思いましたわ。

ジョン・ゲイシーの印象が強いのかもしれないけど、その人の本当の顔というか様相が見えないというのは人間の脳に恐怖を与える。

不謹慎マンだけどそれをちょっと本能的に利用してヤッてみましょうよ!

というのがめちゃくちゃ楽しいので新たなジャンルにならないだろうかと今日は布教活動をしてみた次第であります。