月末の新刊予約をしようとアマゾン見てたらランキングに『茅島氏』があってひっくり返った。
今市子の『楽園まであともうちょっと』もあって、本棚の掃除中に本読み出して止まらなくなるアレになってしまった。
2ヶ月目からお金がいるけど、最初の一ヶ月は無料なので読みたい本があった時に登録するのがいいかも。
『茅島氏の優雅な生活』
これは元々小説だったもののコミカライズを麻々原絵里依先生が書いたものだけど、小説版の挿絵は日高ショーコ先生で二度美味しい…
漫画版の方は「なかよし」描写があっさり目で小説版よりも回数少なくなっているので、普段小説を読まない人もコミックで話をざっと読んでから小説の方に取りかかると、ウホホッってなります。
有名作なので感想だけ
表題に名前のある茅島氏はもうとにかくお金持ち。
え?ここ日本なんですか?イギリスじゃなくて?城がありますけど…?え?ダウントン・アビー?
というようなお屋敷に住んでいて、執事やメイドにかしずかれ何不自由なく暮らしています(無職)
そんな茅島氏がある日突然、お屋敷で庭師をしていた「彼」の家を訪ねます……
話についてあまり触れたくない!ネタバレ無しで読んでほしい!!!
とにかく、最初は茅島氏がなんというかこっちをハラハラさせる男で、深窓の令嬢のように守られ隠され生きているのに、本人は生命力や覇気なんてものが一切なく、もっとシャキッとしろ!!!趣味でも探せ!!!それか働け?!
なんてこっちは思っているんだけど、読めば読むほど、茅島氏は茅島氏なんだなと言う気持ちになっていきます。
むしろ、それだけ「生きる」ことに無頓着で明日にでもお金の力で安楽死でも望みそうなこの男が執着できるものを見つけたことに感動を覚えます。
庭師は、東大卒エリートの長身イケメン男臭い奴なのですが、この体力差なんかも相まって茅島氏はもうなんか絶滅危惧種か何かなんだろうという気さえしてくる。
だれも茅島氏を傷つけるんじゃないぞ…庭師もだ…許さんぞ…
最初は能面のような無表情で、感情が顕になることがなかった茅島氏が頬を染めたりムッとしたり照れたり怒ったり、一喜一憂しながら庭師と生きていく事ができるならもう心配いらないなと思いました。
今市子『楽園まであともうちょっと』
こっちも読み放題になってました!!!
今市子BLのなかでも一二を争う作品だけど、『あしながおじさん達の行方』もめっちゃ面白いです。ミスリードが一番うまく機能している作品だと思っている。素晴らしい。
楽園と言うのは山の頂のことを指していて、これはトレッキングと借金と旅行会社とヤクザと欠陥マンションと不倫と…と、とにかく!?何でこんなに色々盛り込んでおいて最後綺麗に終わるんだろう?と不思議になるくらいの読み応えです。
今市子作品はどれを読んでもハズレがないが、短編詰め込みの文庫シリーズはちょっと…かもしれない。
ところで、『百鬼夜行抄』からBLに足を踏み入れた人ってどのくらいいるのか気になっている。そういう風に書いていないものをそういう風に見てしまう。
まとめ
わたし、魔女のキキ!
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お邪魔させて!いただきますっ!