「いっぱい出たなァ(カスタードが)」
読んで損は絶対にない完全なるオススメだ
- てっぺーの実家はパン屋さん!そこで働くイケメンガチムチパン職人のカズキさんとの恋物語
- 全2話なのに満足感がやばい
- 読み終えた後にクリームパンがイケナイものに見えてきちゃう…
にたこ「いたずらなクリームパイ」ネタバレ感想
- 筋肉ロン毛パン屋さんと金髪純朴ヤンキーの組み合わせがうまい
- 場面展開がめまぐるしく飽きさせない、可愛さと面白さの配合が絶妙
- 一個だけめちゃくちゃ残念だったところが…
筋肉ロン毛パン屋さんと金髪純朴ヤンキーの組み合わせがうまい
めちゃくちゃ好きな作品でした。
胸がカスタードクリームで満たされた気持ちです。
はい。
このお話!キャラクターが可愛い。
てっぺーは金髪頭でヤンキーとつるんでいるけど実家がパン屋さんで時折純朴なところも見せる可愛い青年。
いちご牛乳に実家のクロワッサンがおやつなあたり、期間限定ヤンキーで悪い子じゃないんだなと言うのがすごくよく伝わってきます。
そしてそのパートナーとなるのが筋肉パン職人のカズキさん。
彼はてっぺーの地元で知らないものはいないレベルのヤンキー(いじめっこをボコボコにする正統派の)で高校の先輩でもある。
毎日汗をかきながら懸命にパンを焼くカズキさんの姿は読者的にも最高にうまい。
そんなカズキさんが実家のパン屋で働き始めてからてっぺーは家のことを手伝うようになったという展開で、そこには邪な感情が…
カズキさんの汗で張り付いたTシャツにムラムラしたり、焼き立てクリームパンにかぶりついて顔がクリームまみれになってしまったカズキさんであらぬ妄想をしたりとバイト中ほぼ頭が飛んでます。
しっかりてっぺー。
そんなバイトを終えて本番は夜!
カズキさんが好きなあまりに妄想が弾け飛んでとうとうお尻の開発にも手を出してしまった様子。
せっせと自室で勤しんでいたてっぺーだが…翌日それをカズキさんに見られてしまったことが発覚する。
がんばれてっぺー!まけるなてっぺー!!
場面展開がめまぐるしく飽きさせない、可愛さと面白さの配合が絶妙
絵もコマ割りもうまいなあと思ったら、同人界では有名な人らしいですね。
土台のある2次で面白く描けても全くの無から生み出していかないといけない商業BLではうまく行かなかったりする中でこの人は的確にツボを付いていてうまい。
まあ2次にフィルターかけたみたいなのもたまに見るけど、あれはせめて元がわからないように作ってと思う。
さらには同人で面白くて売れた話をキャラクターだけ変えてパクってくるみたいな話も耳にするし、なんかもっとちゃんと作家教育したらいいのに。
BLでヤってれば売れるでしょっていう使い捨て感が半端ない上に、お気に入り作家ばかり推しが激しすぎる。
ちがう!!!!こんな話がしたいんじゃない!クリームパイが面白かった話をしたい!!!
キャラクターに関しては突っ込みどころがないくらいいい絵だったけど、やっぱりここはどの作品にも言える悲しいかな背景がふにょふにょだった。
てっぺーは可愛くて目まぐるしく動くし、たまに差し込まれる主人公たち以外の登場人物が薬味になっていて深みが増しているように思う。
てっぺーの両親や友達、学校の先生、パン屋に来た嫌な客、日常の中で進んでいくおバカで面白い話がもっと読みたい。
一個だけめちゃくちゃ残念だったところが…
一個だけ展開について!!!
2話という制限の中ではじめから書かなければならなかったのか、カズキさんにアレを見られてからの畳み掛けが早すぎたと思う。
あー!カズキさんに嫌われてしまったかも!?
という気持ちをもっと引っ張って最終的に結ばれるという展開で読みたかっただけに残念すぎてならない。
2話で終わらせるためにカズキさんがパン屋になった理由をソレにしたんだろうなあというのがわかるので、ここは本当にもったいないしもっとクリームパイの二人の行く末を読みたい。
もっと読みたい欲が溢れてやばい。