雨なので趣向を変えて普段手に取らない本を読んでみる会
『ビッチな猫は好奇心に勝てない』とその続編にあたる『ビッチな猫は独占欲に抗えない』を一気読みしてみた。
天王寺ミオ先生は読んだことがあるような無いような…?過去作の記憶が全く無いので今回苦手な芸能人ものだしちょっとどうかなと思っていたけど受けちゃんがかわいくて楽しめた。
ただ、タイトルの意味が全くわからない。シリーズ①の方も中身とあってない。
一言まとめ
『好奇心』
枕営業で仕事を取っている所を番組のイケメン美術さんに見つかりそのまま「あーッ!」とやっちゃったもののその体が忘れられなくなってなんだかんだ二度目三度目と会う内に実はビッチちゃんには過去にイケナイビデオに無理やり出演させられたことがあってそのビデオを偶然見てしまった美術さんの一目惚れが最初の発端だったよ!さらにキスしている所を週刊誌に撮られてしまってどうすんの!?ってなったけど丸く収まったよ!めでたしめでたし。
『独占欲』
結ばれたものの、ビッチちゃんの仕事が順調すぎて美術くんも仕事柄日をまたぐことが多くてなかなか会えない。空き時間の40分で空き部屋集合!とかって愛を育んでいたんだけども、ビッチちゃんに脅迫の手紙や嫌がらせが頻発し始めて…あわや危機一髪!と思った所でなんとかなって、やっと休めた2連休をしっぽり楽しみましたとさ。
ネタバレまとめ
コイツと出会ってから俺は変わった…変えられてしまった。
藤島直哉と付き合い始めてから京介は枕営業のお誘いも断り自分に自信をつけて日々の仕事を頑張っている。
そんな中で悩みのタネはすべて藤島のこと。
ほぼ結ばれているのに知っていることと言えば、テレビ局の裏方スタッフでアレが上手くて…もともと藤島のことが好きで…?
色々と悩みはあるが、今はただ藤島が自分を褒めてくれる分かってくれるだけで京介は満足していた。
しかし、圧倒的に会える時間が少なすぎる生活はさすがの京介もしんどいようで、収録の空き時間を見つけては藤島にメールをする。
「俺に会えないからって浮気すんなよ!」と書かれた文面にくまがハートを抱えているスタンプが送られてくると藤島は携帯を見ながら微笑んだ。
そうしてなんだかんだで会えない日が2週間続いたある日、京介に突然40分の空き時間が
「もしもし」
「お前今どこ?」
「どこって、海王TVのAスタ裏で飯食ってる」
「緊急事態!」
「え…?」
「いますぐ7階の楽屋控室に来い!三分で!」
藤島は控室までたどり着くと二度ノックをする。
いきなり開いた扉からにゅっと腕が伸びて胸ぐらをつかまれ部屋に引きずり込まれた。
口にかぶりついてきたのは京介だ。
「緊急って…これ?」
「収録押してて時間が空いたんだよ」
「でも俺も忙しくてここ二日風呂に入れてないから今は…」
その言葉を遮るように藤島の前をくつろげた京介はしゃがみこんで訴えると…
受けちゃんかわいい
『好奇心』を読むと、最初からそっちだったんじゃなくて事件がきっかけのびっちちゃんっていうのがわかるんだけども、なんかそこまでトラウマ感も無いし藤島もいるしなんだかんだで幸せそうで受けちゃんかわいいです。
ハッピーエンドじゃなくてもいいけど、被害者がハッピーじゃないのだけはいただけないので。
あとなんか、すごいパンツを履いてました。
とてもナチュラルに。
黒いバックがTのビキニ…?っていうのか?
普段からこれはいてるの京介ちゃん!?これからそれをネタにもうひとラウンド始まるの!?と思ったけど何も始まらなかったよ!
もったいないなと思ったところ
モブすぎるストーカーが出てきます。
ストーカーと紹介される前からストーカーなのがわかります!
もうちょっと隠して先生!
こいつの登場の後に、一回ミスリードで他の人が犯人だった〜となるけどわかり易すぎるでしょ。
それから、藤島が設定の中では肉食系ゴリラということになっているのに絵柄としては京介と大差がないように見えてしまうのももったいなかったな。
線の細い体格を書かれる作家さんなので仕方がないのか。
サラッと読めて、ちゃんとェ◯くてよかったです。