時間を忘れて読みふけった。
絵もストーリーもキャラクターも建造物もコマ割りもスピード感も魅力的な一冊
銀◯の絵に似ているなと思ったら同人誌書かれているみたいですね。読んでみたい。
ただし!続き物でしたのでご注意
親方!空から男の子が!
すごくきれいな青が印象的なカラーページからお話が始まります。
場面は特攻に向かう戦闘機が敵の飛行機と対峙している状況。
すると一転、飛行服を着てゴーグルを付けた男は浅い沼地の中に立っています。
彼を見つけたのは、入学式帰りの高校生「司郎」。
家に連れて帰り、医者に見せて、どうやら記憶が抜け落ちているようだとなったところで、あっさり男に「菊」と名付けて記憶が戻るまで家に置くことにします。
ここまでで最初数ページ。
ここから、奇妙な共同生活を送りながら司郎の叔父も関わって話が進んでいきます。
超個人的BL漫画作家の描く住みたい家ランキングナンバーワン!
草間さかえ先生の家です!!!
あの、こじんまりとした民家がすごく好き…家具の配置やベッドの感じも…観葉植物なんかもあって…生活スペースはそのキャラクターを物語るので丁寧に書いている作家さんはすごいなあと見入ってしまう。
今回の『あおに鳴く』もそんなに広くない古めの一軒家なんだけど、なぜか部屋に畳ベッド完備してあったり、となりのトトロの洋館部分のようなウッドデッキがリビングに面して配置されていたり…しゅごくしゅてき…
草間先生のツイッターでは家具や雑貨類なんかもちらっと映るんだけど、さりげなくおしゃれで動悸が止まらないのであった。
そらおは今日もよく寝ていた。私は仕事してかき氷作って食べた。白玉団子をー!ラップに包んで冷凍できるって知ってー!!…興奮して2袋分白玉団子を作ったのでしばらく白玉長者じゃ。 pic.twitter.com/C4pEFSCEBC
— 草間 さかえ (@penpen_kusa) 2018年8月2日
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結局、「菊」は何者なのかということが明かされずに1巻が終わってしまいます!
ということで、現時点でわかっていることから結末を予想してみよ〜ネタバレ〜?
①「菊」は司郎の祖父と同一人物だった
単純に、司郎の祖父の年代なら特攻隊に加わっていてもおかしくないことから人物像は合致。
最初に司郎が手料理を食べさせた時の発言「知ってる味だ」というのは、祖父の料理の味を司郎が引き継いでいるからか。
「菊」の竹刀の構えを見た時司郎が誰かの影と重ねていた。
シワのよった手から察するに祖父だと思われる。
同一人物説ですが、ツッコミどころ満載だな。
②「菊」は祖父の旧友
学友だとしても徴兵からの知り合いだとしても年齢的には問題なし。
司郎と叔父の見た目と「菊」の容姿はあまりにも違う。
友人であったなら、手料理を食べたことや、一緒に稽古をしたこともあったろうから味がわかったり型が似ていても不思議ではない。
1巻最後の描写で、夢の中で「菊」の首を絞めている司郎にそっくりな男が出て来る。その後に、煙を上げる線香の描写。これが、司郎の祖父か。
この他にも気になることがあって、飛行服の胸に名札が縫い付けられていたあとがあるんだけども、なぜ名札を外しているのかわからない。
戦時中に特攻に向かう兵士は名札を取り外して向かうとかあったのかな?と思ったがわからなかった。
誰かご存じの方〜
名前がバレてはいけない何かがあるのだとしたら…うーん?
真相は2巻で