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🍑ネタバレ感想|『百と卍 2』 紗久楽さわ|今後の展開を予想🐎

こんにちわ〜限界OLです

追記:『百と卍』3巻でるよ(๑˙❥˙๑)ここから下は、2巻の感想になります。

待望の2巻が発売された「百と卍」ですが、6月25日発売の「onBLUE」にて特集が組まれるそうです!

その特集に向けてこんなアンケート企画が実施されていました。

好きなキャラクターや今後裏話が見てみたいキャラクターなど、今後の展開に影響しそうなアンケートなので、マニアックなキャラが好きな人は応募して見る価値ありです!

好きなキャラクターですが、私は百が一番好きだなあと思います。

生い立ちから何から何まで苦しいことがたくさんあったはずなのに、ひん曲がらずに明るくいられる!なんて良い子なの!!!

長屋のババアに愛されるだけあるわ。

それから、サブキャラクターの中で好きなのは醒おにいちゃんか綱かなあ。

常識がありそうな二人が一番安心する。

アンケートのサブキャラクターは【醒(さむる)・十五夜・十六夜(いざよい)・祝・綱・季吉・貞九郎・金太郎】の8人の中から選ぶようになっていました。

参考 『百と卍』アンケートonBLUE

『百と卍』2巻のネタバレ

本誌掲載時に1話ずつ感想を書いていたので、ここにまとめておこうと思います。

「百と卍」 第11話 「炬燵」 ※ネタバレ感想※

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いつもの長屋、布団をすっぽりかぶって白猫と一緒に火鉢にあたりながらぬくぬくしている百樹。

だらだらぬくぬく、商売道具の篠笛の修理に出かけた兄ィの事も気になるし、貸本屋から借りた「はちいぬ」伝をチラっと読んでみてもむつかしいしと、うとうとしている所に卍兄ィの雪駄の音が聞こえてきた。

飛び起き出迎えると、そこには炬燵を持ってにやりと笑む卍の姿があった。

火鉢の上に机の上部を格子状にした形状の炬燵をおいて布団を被せれば出来あがり!

早速、二人で炬燵に入りぬくぬくしようと百樹が温めておいた熱燗を差し出すと難儀すると言って受け取らない。

堪能しねェと

チラと目配せしてそう言う卍に百樹は「あっ」と何か思い当たることがある様子。

ここから百の妄想劇場♥

「お百―…てめェと俺が兄弟になったからには“毎晩しつづけされ通しでゐようとかまわねェ…”と云う気でなくちゃなンめェヨ」と言いながら、こたつの反対側にいる百の百を足で器用にいじる兄ィ。そうしているとあっという間にこたつをはねのけてされるがままのお百はあっという間に果てて……
「イケナイヨ兄ィ…ねこが…おももの百を見てるヨゥ…♡」〜完〜

ハッと我に返った百樹は卍の意図を察して股引を脱いで炬燵にあたる。
この方がラクだろ〜と訳知り顔のにこにこ^^百樹を見つめて優しい笑顔の卍。

炬燵でちょめちょめ

ほっこり回最高です先生!続きが気になる方はぜひ雑誌で!内容は独自の見解によりまとめたものなので食い違いがあるかもしれません。

毎度毎度細かいところまで書き込まれ作り込まれていて読み返すごとに発見がある。例えば今回登場する『南総里見八犬伝』を「はちいぬでん」といっていることからわかるように百樹はよく知らないで中途半端な巻を読んでいる。

この後、卍が最初に読み始めたのは「第二集 第三巻」で次の「第二集 第四巻」を読もうとしたら一冊足んねえぞ!となるのである。気づきそうなものだが、煙草を吸って戻ると、その四巻が百樹の顔の上に載せられている。あったぞ!となるところだが、ここではもうその興味は寝ている百樹へと移っていて…♡

見事な描写力だなあと感服する。さらっと調べれば出てくることだが、この炬燵の回についても、江戸時代にどんなに寒くとも十月某日までは炬燵を使わないという文化が背景にあるようだ。陰陽五行説から火災を逃れるためとは書いてあった。ふーんなるほどと思わせるネタである。

しかし毎度書き込みもすごいが、ふんどしが柄物だなんて…?!という衝撃を受けたのも『百と卍』だった。時代劇で刷り込まれてきた真っ白なふんどしよりよっぽど可愛いよ!百!

江戸を題材とした漫画というと杉浦日向子を思い浮かべる。江戸を描くことに特化した漫画家さんというのは桁外れの知識量なのだなあと思い知らされるのであった。

「百と卍」第12話 「姫始め」※ネタバレ感想※

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 江戸の町は年の瀬を迎え新年の準備で大忙し。そんな中卍は一人浮かない顔で店の外を行く鳶を見ていた。食事を済ませると、手ぬぐいで顔をすっぽり覆い隠し店を出る…。
一方その頃百樹はというと、奉公先の手習い所で餅つきを頼まれ出かけていた。しかし、準備ができたよ餅をついとくれ〜!という 声にもなんだか百樹はずーん…と沈んで浮かない顔。若先生に年の瀬はさびしんもんだと慰められるも、それでも寂しげな理由は卍が一年分のツケを払うために兄貴分が花街に出稼ぎに出ているからだった。百樹が言うには、もう一つ理由があって鳶の火消し連中に会いたくないがために花街の座敷にこもるのだという。そりゃ昔なんかあったんじゃ…という若先生の言葉に何も知らない百樹は脳が茹で上がってキャパオーバー…
そうして一人新年を迎えた百樹。長屋のお婆も慰めてくれて、「犬の盛ったようなやつ」だから二日には必ず帰るだろという。
そうして二日の晩、卍は卵を土産に帰って来た。うれしくってうれしくって絡みつくのに、兄ィはなんだかそっけないしいじわるで…

子宝ざっくざく!?

年の瀬の江戸、なんて楽しそうなんでしょう…二人を除く。今回もたくさん江戸ネタが出てきて読み応えのあるお話になってます。キーワードは宝船かな。今後につながるであろう、何度か匂わせてきた「鳶」も段段その姿を見せてきましたね。

今回、百樹は長屋のお婆に宝船の絵をもらっている。縁起物だから二日の夜に枕に巻いて寝ろというのだ。ここで百樹は、ぐふっっと吹き出して恥ずかしげな顔?!つまり勝手に想像していたのは、宝船、二日、姫始め、子宝?!!と言うのは勝手な解釈だがそんな含みがありそうな顔だ。

ちょろっと調べた所によると、二日の初夢という習俗が流行った江戸でその夜枕に縁起物の宝船、回文が書かれた絵を巻いて寝ると良い夢が見られるということがあったらしい。はーお勉強になります。

帰って来た卍の不機嫌の理由は百樹に話さない部分が大きく影響していそうだけど、とりあえず寂しい思いをさせて…ということで卵の白身プレイです。そのあと銭湯で立て札を勝手においてお風呂プレイもあります。お腹いっぱい。

「百と卍」 第13話 「花見でいっぱい」 ※ネタバレ感想※

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  桜舞うなかで狐のお面をかぶって片手に番傘を振りかざした卍。花見に浮かれてはしゃいでいた女が輩に絡まれていたらしい。喧嘩していない百樹はひょっとこのお面であまり役に立たず兄ィが成敗してしまった。桜の中の卍は何とも色っぽいと見惚れる百樹。
今日は上野・不忍池の中心に浮かぶ島でデート。年末に一人寂しく留守番させてしまった詫びに出会い茶屋(ラブホ)にやってきた。布団は二枚敷きのふっかふかで、女物の襦袢に寿司も用意してある高級ホテルだ。襦袢を見ていた百樹は懐かしくなったのか、頬を赤らめて着てみようかな…という。しかし、そもそもが大柄な上に女の襦袢とくれば…つんつるてんになった百樹をみて大笑いする卍。似合わないのはわかってる!と怒る百樹に陰間時代の名前を聞くと「月百姿」とよんで引き寄せる…♡

お百のお尻回でした!

そして今まででいちばんェ◯シーンが濃厚で長かった。アレの形を模したアレもでてきた。紗久楽さわ先生はとにかく江戸の知識が豊富で、普通に読んでいてもへーそうなのかという発見だらけ。今回は浮世絵風の喘ぎ声がすごく目についた。

北斎が昔春画を書いていた時独特の擬音を使っていたというのをテレビ(NHK)で見たけど、慣れてしまっただけなのかよっぽどこの江戸の擬音のほうがなかよしだなあと感じる。というかそもそも、その時まで擬音はなかったのか。


草書で書かれている部分もあるのでガッツリ崩されていると読めないのが悲しい…先生!なんて書いてあるんですか!

お面の表すそれぞれの内面の表現について

冒頭で出てくるそれぞれのお面は、卍が狐で百がひょっとこ。卍はまだはっきりと明らかにされていないが、彼等はそれぞれに多くは人に語らない過去を持って生きている。

何かしらの隠し事を持つということは、その中に含まれている本質の自分を少なからず殺すことになるのかもしれない。

百はお調子者でおどけた顔の仮面をかぶっていて、卍は何か百樹に話せないことがあるために人を化かす狐の仮面をつけている。

卍の方には表情を見せないという意味もあるのかもしれない。百樹の前では表情豊かですが。途中に、お面同士がキスをしてるコマがある。

仮面をつけていても隠し事があっても二人の絆は深い。

入れ墨 叔父貴再登場 千の姿

最期にドドド!っと色々今後に繋がりそうな伏線やら何やら出てきました。
まず、最中に入れ墨をいれようかな…という百樹。もちろんやめておけと言われます。じゃあ兄ィしか見えないところに…というと卍はキツめにやめろと言い含めます。意味深ですね。

そしてまたもお出かけ中に長屋へ使いを出した叔父貴。使いは会えずじまいで戻り、「組の四天王」「纏持ちが二人もいっぺんに組をやめた」と今後の展開に関わりそうなことを。

そして最期に二人の長屋の前に佇む男…さあ今後の展開は?!

「百と卍」第14話「昨日は今日の物語」前編 ※ネタバレ感想※

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 卍の過去が少しずつ語られはじめる。
――父親が店の奉公人を怒鳴りつけている。どうやら店の丁稚に手を出したらしい。卍はああして同じように責められる未来が自分にもきっと来ることを察している。まだ子供時分の卍は既に自分が男を好きになる性質だと気がついている。端正な容姿溢れ出る色香、手に入らない物はないのにそれは全ていらないもの。唯一欲するのは、叔父の祝であった。
出会い茶屋に二泊もして帰ってみると、長屋の障子がぼろぼろになっている。ガキの悪さだ!と憤る百をよそに、卍はバラバラにされた薪が気になる様子。「穴」の話で戯れる二人の様子を影からうかがう人影が。
とりあえず一杯!と飲みにやってきた店で百はつまみの催促に。自分で詰めてと言われたのでどれにしようか迷っている百に話しかける男がいた。左の眉の上に大きな傷がある。百の様子を見て何か察したらしい男は、百のお尻をぐりっとつねると、顔に手ぬぐいをかけて顔を隠す卍の方へ歩き出した…

(「onBLUE30」祥伝社より)

過去編を交えながらの新顔登場

卍の子供時代が最初に少し描かれる。叔父が言うには怒鳴っている父親に似て端正な顔をしている卍。はっきり年齢はかかれないが、十二、三歳くらいかもっと幼いか。前髪を残した髪型をしているのでそのくらいだと予想。

しかしなんとも色っぽいです兄ィ!これは店の奉公人も下僕化する。仕方がないと思う。見た目の話は置いておいて、卍はこの体験も含め男を好きになるということに蓋をして生きてきたということがこの過去編を通じて判明する。

ではなぜ、百樹と出会ったときにはあの風体だったのか。ここで新キャラの登場である。

「千」と呼ばれたその男は左眉の上に大きな傷跡がある。眉の上からまぶたの直前まで真直ぐに切り込まれた傷だ。

長屋から二人をつけてきた千は百樹を観察し不快な表情をしている。「大の男がてめェのことォ“もも”とはナ…」と、とにかく気に入らないらしい。

卍との関係

百樹の尻をつねって怒らせ自分の方に向かわせながら、千は顔を隠す卍の方へ歩み寄る。腰掛ける長椅子を草履のままダンッと踏みつけて存在を認識させる。既にわかっているが、険悪な仲のようだ。追いかけてきた百は千の「抱きに来た」という言葉を聞いてしまう。

ここでちょっとだけ、正月に花街にいた卍が描かれる。百のことが気がかりでなんとか喜ばせたいと店の人間に卵を用意してくれるよう頼んでいたのだ。卵を見て顔を綻ばせる卍。その様子を客として花街に来ていた千が襖の隙間から覗き見る。
「俺と切れて誰と繋がった…」

「百と卍」 第14話 「昨日は今日の物語」後編

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 ある日、卍の過去を知る男・千が現れ二人に絡んできた。
「陰間上がりのお釜野郎〜」と百樹を侮辱されたことに激高した卍は千にくいかかり、頭突きを。間髪いれず、千は腰の獲物を抜くと卍の頬を切りつけた。血を流す卍のうしろで百樹はあたふたと慌てている。千の額の傷はどうやら卍がつけたものらしい。百に手を出すなと憤る卍に、男は卍の叔父・祝に対する差別的な発言を繰り返す。
「あやまれあほんだらぁ!!!」
千のあまりのいいように突然百樹が怒鳴り声をあげた。くいかかってくる百樹に千は酒を浴びせかける。怯んだところに髪を鷲掴みにされた百樹はやり返すことも出来ず投げ飛ばされた。この仕打にキレた卍は千を羽交い締めにし喉仏に割れた茶碗のかけらを押し付け、
「今度こそ、ぶっ殺すゾ」
と耳元で囁いた。
しかし、刃物を握ったままだった千はそれを背後の卍に向かって振り下ろす…!

(「onBLUE31」祥伝社より)

千と卍の過去

二人のセリフからだいたい過去に何があったか明らかになり始めました。まず、二人には過去身体の関係があった。しかも卍が猫ちゃん…にゃん…。そして、関係を持つ前か後かは分からないが卍が叔父の祝に恋慕していることも知っていた様子。叔父貴のことを「皺と肉が油じみた…」というように争いのさなかにディスりまくります。これらの要因がこじれたのか、はたまた何かもっと大きな事件が過去に起こったのか。

キレた百

今回、お百が感情を爆発させます。今までメソメソと泣いたことはあってもここまでの感情の発露は初めて。自分自身そして卍に祝を侮辱されたことで…

止めた百

最終的にこの喧嘩を終わらせたのは百。馬鹿力でよかったねお百…。喧嘩はいいけども血が流れるような喧嘩はしたらダメだ!と鼻血を流しながらも必死で押さえ込みます。こういう姿を見ると、長屋のお婆に孫のように可愛がられて普段はポワポワしていても、陰間時代に数多の場数を踏んできたんだろうということが伝わってきます。辛い思いや、怖い思い…。しかし、幸いと言っては何だけどその経験で千が突然現れて絡んできた大体の理由も言い当ててしまいます。ストーカー撃退。

泣いた百

そうして千が去った後、百はさめざめと涙を流します。兄ィが叔父・祝を好きだった、でもその人を嫌なやつに目の前で侮辱された、実際にあったこともある、とてもいい人だった、でも兄ィの想い人だった。感情がぐるぐると錯綜して、百は言葉が陰間時代に戻っているような。百は卍のことを何も知らない…。

「百と卍」 第15話 「時に雷、君は嵐」※ネタバレ感想※

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  長屋に戻った百樹は衝立でバリケードを造り布団に埋もれて泣いている。語りかけるよう卍は過去の記憶を話し始めた。
「二十歳を幾つか越えた頃――叔父貴のツテで「を組」に入った」
そこで万次は頭に期待され纏持ちを任されたという。話を聞いて、衝立の裏からぐずぐずと百樹が顔を覗かせる。
「語っても泣く、語らずとも泣く、こいつぁ一体どうしたもンか…」

――――――時は卍の火消し時代
玄武の貞九郎、朱雀の季吉、倶利伽羅の金太郎、白虎の綱、そして、纏持ちの卍とその命を守る千。今をときめく「を組」の火消し衆。勇ましく火を食い止め野次馬もその男気に惚れ惚れとしている。その中に一人、入れ墨のない素肌の男が居た。千のことだ。野次馬の話ではどうやら当人しか知らないとっておきの紋々が身体の何処かに入っているらしい。
火消しから戻り、それぞれに会話をはずませる中でふと金太郎が一言
「おいら兄貴になら抱かれたってイイ程だ!!」
それを聞いた卍は静かに怒りを押さえ込みながら「正気かァ」と返す。
を組の中で、卍は女にモテまくる色男であって男色の話をふることはご法度であった。
単なる冗談を受け流せないほど、卍はその感情を押さえ込むことに躍起になっていた。叔父貴への劣情、幼い頃から変わること無く思い続けている。
ある日屋根の上から卍に声をかける男がいる。千だ。一人でいるために他の四人を半殺しにしたという千がそれでもなお火消しを続ける理由は「特別なモンばかり拝ンで」いたいからだという。その中のひとつに卍の「死」に向かう面もある、お前の生命はあそこじゃ俺が握ってると、卍の本心を見透かしたようなことを口にする。

(「onBLUE31」祥伝社 より)

「男が好きだろ?」

見透かされすぎて不安になる。やっぱりこの千という人は苦手である。
もう何年も叔父のことを思い続けてきた卍は、もうなんでもいいからそのへんの男でも抱いてしまおうかなという緩みを見せる。そこにすっと入ってきて全部持っていったのが千。しかし、きっかけを与えてしまったのは卍であるようにみえる。叔父への恋慕と男の肉体への欲情が切り離されて発露した。
「てめェの彫りァどこにある」
「口説き方が回りくどいゼ。欲望がだだ漏れだ…
あー…あんなに思い続けていても肉体への興味はどうしようもないのか…

千の入れ墨

結局、彫りがどこにあったかというと…股間のブツです。

「百と卍」第16話「陰ゝ滅ゝ」前編 ※ネタバレまとめ※

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【前回までのあらすじ】
正月が来て火消し連中が町をうろつき始めると、卍の機嫌がすこぶる悪くなった。そんなある日、二人のもとに突然、千という男が現れ乱闘のすえ去った 。心身ともに傷つく百樹に、卍は自らの過去を語りはじめる。かつて同じ火消し組に居た千と卍。そこで卍が男色家と唯一見抜いたのが千であり、叔父・祝への密かな思いを消化しきれないでいた卍は、千と関係をもつことで憤りを晴らそうとしたが・・・

を組の四天王(金太郎は口が軽いので抜き)が何やら集まって悪巧みをしている。祝の背中にあるという鬼の彫りがみたいのだ。そのために、会を催し『眠り酒』を飲ませそのすきに…という話らしい。ついでに卍の素行も諌めてくれればというほど、何か最近荒れていることを察している三人。
一方で、あれから何度も関係を持っている様子の千と卍。その抱き方はひどいもので、衆道の習いに沿って自分が抱くのが筋だと縛り付けてでも千は譲らない 。卍は仮初めの関係でも、少しばかりの心のふれあいを千に求めるがそれさえも拒絶されしまう。抱くことも出来ず、心も満たされず。そんな中、四天王の悪巧みを耳にした卍。会に参加するものの、叔父貴に惚れ惚れと憧憬の念を抱く四天王とは対象的に浮かぬ顔。そうして、計画も虚しく全員が眠り込んでしまった座敷で一人卍は叔父の服を脱がせはじめる。
(「onblue32」 祥伝社 より)

千という男

今回、千の過去がちらっと描かれます。「あの」入れ墨を施した男への感情があった様子。今までの描かれ方とは打って変わって、「あンなに忘れまいと想った野郎…」というような殊勝なご様子。この人は、現在で描かれても過去で描かれてもその印象はあまりかわらない。何かしら救われたい思いがあることは確実だが、あの絡み方はないわ〜。

煙管の存在

印象的に描かれていた煙管。千は卍の忘れていった煙草を吸うことで過去の男を思い出す。卍は過去に男の嗜みのひとつとして叔父貴に教わった場面を回想する。祝は自分の煙管を卍に吸わせる。間接的に触れ合った唇から淡い思いが溶け出る。

「百と卍」第16話 「陰ゝ滅ゝ」後編※ネタバレまとめ※

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【前回のあらすじ】
ある日、二人のもとに千という男が現れ、乱痴気騒ぎのすえ去った。心身ともに傷つく百樹に、卍は自らの過去を語りはじめる。かつて千と同じ火消し組にいたこと。そこで卍が男色家だと見抜いたのが千であったこと。そして、叔父・祝への密かな想いを消化しきれず、千と関係を持つことでその憤りを晴らそうとしたことを……。

卍は眠る叔父に欲情したがその体を蹂躙することも出来ず一人果てた。その場を飛び出し雨の中を走る卍の足を鳶口(火消しの道具)で引っ掛ける男が。千だ。卍が忘れた煙草入れを届けに来たという。足を引っ掛けられ派手にころんだ卍を、千は足蹴にする。泥にまみれた草履で顔を踏みつけると、
「軒下の汚ねェ犬のようにガチガチにそそり勃たせてヨ。あんな無様なセンズリねェなァ…」
 叔父に欲情する卍を千は見ていたのだ。
「ドウモ俺と居て、上の空が続くと思った」
卍は途切れ途切れに謝る。
千は続けてこう語る。
「…なァ万の字てめェが楽しンだ俺のおちょんちょんの鵺…勃ち続けねェと彫れねェシロモノだ。むかしコイツを俺に彫った野郎を…俺ァ蹴るでも殴るでもなく、己を曲げてはじめてやさしくしてやりてェと思った。余命が尽きるまで。だが、勝手に病になりやがって勝手におっ死ンで、すべて無駄だったがな…」
千と卍ともに愛した人間の亡霊をその身に刻み、生涯手に入れることができぬ苦しみを背負っている。
「なァ卍、俺にすがれヨ。俺ァてめェを想わねェがてめェが俺を想うのなら惚れてやってもイイ…」
しかし卍は、俺とお前じゃどうにもならねぇと言う。卍は続けて、
心からすがりたかったなァ…ただの、“しあわせ”だ
酷く悲しい顔をした千は鳶口で卍に殴り掛かる…

(「onBLUE vol.33」祥伝社 より)

千の想い人

過去編が一段落しました。前回チョットだけ出てきた千の想い人はやっぱり亡くなっていました。上のセリフに出てくる「蹴るでも殴るでもなく」これは、想い人と出会う前も現在のように荒れていたということなんだな。そこで、一度本当の「しあわせ」を掴みかけた大事にしたいと思ったが夢半ばで途絶えてしまったということだろうか。しかし、おちょんちょんがおちょんちょんし続けないと彫れないって。粘膜じゃん?!痛くない?!いやもう痛いとかなんとかじゃないのよね…そうよね…
最期、殴り倒された千に鳶口おいどにぶっこんでやろうかと卍が言うのだけど、千は抱かれたかったし逆に卍は抱きたかったととってよろしいのか。

卍への想い

ただ「しあわせ」がほしかったんだという卍に千は今まで見せたことのない、眉をハの字に寄せた悲しい顔をします。自分にすがることではその幸せを得られない、また反対に自分がその幸せを人に与えられるような存在でもないということがはっきりとわかった。悲しい。彼は「殺してやる」と卍に言いながら実のところとてつもない受け身なんではないかと思えてきた。去られるのが恐いから暴力的な行動に出るし、「俺は想わない」と自分を先に守ってからお前がいいなら惚れてもいいぞと物凄い保守的だなおい。ただそれだけ、人との深い関係が怖い人なんだろうなと感じた。傷つきたくないからこそ、人を先に傷つけ遠ざけ一人でいることを選ぶ。

“しあわせ”

あ〜過去の卍がこれを言っていたというこの…言葉にならない。本当に欲しかったものを百に出会えて手に入れたんだね兄ィ…
二本立てで幸せ編が読めるのは最高だった。二本立てって素晴らしい。
次回17話「日ゝ燦ゝ」

「百と卍」 第17話 「日ゝ燦ゝ」※ネタバレ感想※

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  騒動の翌朝、卍は朝食の支度をしに長屋の外へ。あさりを買って戻ると、百樹はまだ布団に横たわっていた。
「千のせいで夕辺は喰いっぱぐれたろ。二度寝せず起きて喰いな。」
山盛りご飯に焼き魚たくあんアサリのみそ汁、百樹は飯をかきこみながらもどこかまだぼんやりした様子。卍は、千にケツをつままれたらしいがもう手出しはさせないからと百樹にいうが、なんかおかしくないか?と不思議顔。
食事を済ませて歯を磨く百樹に手習い所いかなくっていいのか?と卍が聞くと
「……昼からだから兄ィのこともうチット見てから行く…」
この言いようにキュンときた卍をは胸を押さえて悶える。百樹の問いかけで卍はあの夜以降の話を少しだけ語る。
あの夜、火消しの誇りであり神聖な鳶口で仲間を殴ったこと、そして酒席での祝に対する欲情を四天王の一人である綱も見ていたこと。その後、千が抜け卍の手助けに綱が指名されたが断られたのだという。そうして徐々に溝が深まった卍はを組を去った。
もも、兄ィのむかしまで、ぜンぶ好きになれるヨ…!
つらつらと可愛いことを言う百樹にゆっくりと近づいた卍が顎をすくうと、「ン!」と両目を閉じる。
「なに目ェ瞑ってんだヨ」
ぴっ!?と赤面する百樹の口に幸せそうに吸い付く卍
「お百俺がてめェを何で好きかわかるか?」

 「ももわかンねェヨ。ばかだから…?」

 「にぶい奴だナ」

 そう言って卍は涙を流す…

(「onBLUE33」祥伝社 より)

しあわせ

よかったねぇ…よかったねぇ…でも…朝チュンならぬ昼チュンでなかよしを飛ばすのはどうかと思います!見たかったです!描き下ろしですか!そうですか!!?

卍が百樹を好きな理由、でかいからじゃないの?と真剣に思ってしまった。兄ィは巨体萌えで巨体組み敷くのが好きな性癖の人なんでしょ?半分くらい絶対そうだろ。まあ、欲しかった「しあわせ」を与えてくれるからだよね。想うことで想ってくれる、あたりまえのことだけど、暗い部分をみせない百樹だからいいのかも。

それにしても、ご飯は交代で作ってる様子。仲良しだなぁ。百が食べたいって言ってた、たけのこに梅干しあえて甘じょっぱくしたやつと、卍が食べたいって言う菜っ葉の混ぜご飯おむすびも食べたい。質素だけど温かみのある暮らし。行ってみたいな江戸の国。

千の行く末

今回の最後で、百樹が言うには千は「おいど抱かれたら弱そう」だと。その通りだと思うよ…別に見たくは無いですが…

過去編から救われないままの千は今後、光さすことがあるんだろうか。卍のように、何の見返りがなくても一心に思い与えてくれるそしてそのことをきちんと信頼していける人に会えたらいいなと思う。

今後の描かれ方

過去編も一段落したところで次は何の話が始まるのか。このまま江戸風俗を細かく描きながら季節に合わせたご長寿連載でもいいけど間延びするかな。やっぱり百樹の兄が出てくることになるかな…?

全体を通しての感想

1巻では百樹の過去が明らかになり、2巻では卍の過去が明かされました!

これだけキャラクターを数多く登場させながらまとめ上げて描いていくのは紗久楽先生本当に尊敬します。

結構先の話まで考えているんだろうなあというのがちょっと見える感じで…このままご長寿BLになっていってほしいなと応援!

さて内容についてですが、11話で幸せヌクヌクいちゃいちゃ炬燵ちょめちょめ(妄想)をしていて幸せそうな二人にニコニコ^^

狭い長屋で身を寄せ合って暮らしている普段の光景が垣間見えてとても幸せな気持ちになりました…昇天…

しかし、百樹は幼い頃からその手の商いの場にいたことであんまり抵抗がないよね。

色々お道具も出てきたりして、卍はそのあたりどう思っているのかなと気になります。

まあ今のような貞操観念なんて江戸時代にはなかっただろうから思想的には問題ないのかな!?

それから12話では卍が百をひとりぼっちで長屋に残し出稼ぎへ…

卍に連れられて長屋に来たことで、長屋のメンツや手習い所の奉公など人ととのつながりが増えてきている百だけどやっぱり卍がいないと身体が半分欠けてしまったみたいにしょんぼりしている…

そうして待ちに待った三が日開けに帰って来た卍はめちゃくちゃ不機嫌で!?

お、お、お、お前ふざけんなよぉ〜!!!

と絶叫してしまった。

その後なかよし出来たのでいいですが!?

二人の人間性を見ていると、子供の頃からお金もなく辛い目にあってきて逃げることなどできなかった百の方が大人なんだよね。

そして、なんだかんだ言いながらいいとこのお坊ちゃんで叔父さんのケツはゲットできなかったけどその他欲しいものはなんでも手に入った卍はいろんなことから逃げようと思えば逃げられる立場にいて、なんだかんだでまだ未熟な部分が多いなあと感じます。

結局、お正月に寂しい思いをさせた埋め合わせに高級お茶屋に行くことに!

しかし、卍さんは一体いくら稼げるの…?人生ちょろすぎない?

お茶屋がいったいいくらするのかわかりませんが、今までで一番濃厚なアレだった。

百も絶叫していた。よかったね。

このあたりから、何やら黒い影がゴソゴソと動き始めます!

新キャラ、千さんです!!!ウッス!

ローランドマウンテンゴリラのようだなあと思いました(苦手)

千さんは卍の火消し時代の同僚で卍を抱いた唯一の男なんだけども、どうやらなんか嫌なことがあったんで花街に出稼ぎに来ていてなんか幸せそうにしている卍を目撃してちょっかいかけに来たらしい。

なんて迷惑な。

と言いつつも、卍と千の火消し時代の話が明らかになるにつれてこの男が何か過去を背負っていることが明らかに。

その当時に、卍が欲していたしあわせを分からないなりにでも受け入れようとしていたら今は違っていたんじゃないだろうかなと思うけど、わざわざ喧嘩ふっかけに来たりするあたり中身は全く変わってねえなこの男と思いました。

愛する人が死んでしまったというのはわかるけれども、それにすがって一匹狼でカッコつけてたって何にもならないよね更に暴力的だし。

もう百の言うように、「おいど抱かれ」るしかあるめェよ!!!

ローランドマウンテンゴリラのおいどを誰が抱くんだろうか…

不安…

そうして、卍は百に隠し事をすべて話して明るい夜明けを迎えました。

今後の展開を予想

6月末発売の「onBLUE35」から連載が再開される「百と卍」ですが、今後どんな展開になっていくのかちょっと予想してみました。

①百樹の兄・醒登場

年季が明けて店を離れた百ですが、実は今住んでいるところと醒兄のいる店とは目と鼻の先にあるみたいです。

何処かですれ違っていたりしてもおかしくないし、百が店を離れるときに「待ってる」と言っていたのも気になります。

卍が現れたからと言って、完全に百は吹っ切れていない…もし目の前に現れてしまったら隠れていた感情が顔を覗かせそうだなという…

「兄に対する恋心」とはもうはっきり決別しているとカメを逃がす回で言っていましたが、何を言っても肉親なので今後この部分が書かれてもおかしくないだろうなと思います。

②十六夜の再登場

同じ店にいた十六夜、この人は客以外で唯一百とのなかよし描写があった人です。

名前もはっきり出てきているし…

卍と会ってしまったらバチバチしそうだなあ…と妄想

③鋼との確執

火消しの仲間を火消しの神聖な道具で傷つけた卍、更には叔父に欲情する卍と、立て続けに重い部分に触れてしまった可哀想な常識人「綱」さん!

このまま二人が確執を抱えたままということはないだろうから、卍が過去を吹っ切るためにも再登場するだろうなと思います。

④卍、過去を精算する

正直、兄いはいつまでも逃げているわけには行かないだろうということで!

問題は家も火消しも千も祝も父親もと山積みだけどどうにか丸く収まれば良いなあと思います。

⑤祝×千

はい、ここから完全な妄想に入ります。

千のおいどを抱ける人ってだれや?と思った時に既に出てきている人の中ではこの人しかいなくない????

妻帯者かどうかもわからないので可能性はないことも…ない…?

というか、あの二人の見た目でそんなことが起こったら掲載誌が変わってきちゃう!?

「さぶ」あたりでやりませんか?紗久楽先生?

おわりに

関係ないけど、「ももとまんじ」って検索しにくいよねグーグルさんが優秀だからいいけど。

「百十卍」とか「百とまんじ」とかなっちゃう。

上にも書いたけど、もっといろんな展開でいろんな場面が読みたいのでご長寿BLになれるようがんばって連載し続けてほしいなと思います。

とりあえずは、6月発売の最新号を楽しみに!2巻を読み返す日々。