BLにはまって雑誌を買いまくっていた初々しい時期にビーマガに連載されていた『課長の恋』が好きでそれ以来追っている九州男児先生の新作!
『課長の恋』を調べたら2003年初版でォブフッ_(´ཀ`」 ∠)_15年前…
とりあえずざっとあらすじ
地域から隔絶されたどことも知れぬ山の中にある村に、一人の少年が大きな袋を担いで帰って来た。
「ナギ、戻ったか…で首尾は?」
と問う老婆にナギは森に倒れているのを見つけたと言って袋の中身を見せる。
袋の中に入っていたのは、自衛隊員の三波遙。この村には「誘拐婚」の風習がありナギは男である遙をさらってきてしまった。老婆は、子供を産めないものはこの村に必要ない、元いた場所に返してこいというが、ナギは相当遙のことが気に入っている様子。
そもそもこの村は特殊な成り立ちを持っていた。とある場所の貧しい村では口減らしのため、長子以外を家の奥に隠し、学ぶことも遊ぶことも恋することもなく、ただ長子の「代替」として一生を孤独に暮らしていた。その子どもたちが手を取り合い逃げた先で新しく村を作った。そうしてそこで新たに子供を作り繁栄していったがやがて血縁だらけになってしまった村はしかたなく、村の女たちに外から種子をもらってくることを義務とした。そうして、女に触れることもできなくなった男たちには、出家・獣婚・男夫婦という三択しかなくなってしまったという。
それでもナギは家族が欲しかったので遙をさらってきたという…
(『ヨメヌスビト』九州男児)
ナギは純真…?
「この村では男と女は住む場所を分け出会うことを避けているから」と老婆が言うように、「女」を見たことがなかったナギは遙が男だとは思わずにさらってきたらしく…もしかしたらできるかも?!…と本気のご様子。
もうとにかく惚れ込んでしまって、かいがいしいったら無いのだけどやりたいざかりのお年頃で情熱をどうにも出来ない!!!
行動はメチャクチャなんだが、ずっと真摯な態度なんだよな。いい子だなナギ。
笑えばいいのか真剣に読めばいいのか
なんか最初めっちゃ真剣なので、とうとう九州男児先生こんな真面目なお話を…ごくり…とおもったらぜぇんぜんそんなことなかった。
性的暴力とかマイノリティな話とかストックホルム症候群とか重い話が挟まれているのに、次のページではぶっ飛んだ話になるのでもう読んでる間真剣なのか笑えばいいのか本当に困った。
『課長の恋』はもうなかよし行為って一体何!!???とわけがわからなくなって、私の価値観をぶっ壊してくれた作品なんだが今回は真面目度が高いな…いや高くはないけど?!課長に比べたら…
ネタバレになるが、ナギがある日大怪我してしまって胸を血染めにして帰ってくる。男のヨメを皆に差し出さなかったのでハブにされていて無茶な狩りをしてことでこうなったんだ!!という展開だったはずが1ページ後には、情熱を持て余しちゃって鹿で一発!と思ったら襲われたと白状する。もういい!!もう黙ってて!!!お腹痛い!!!
◯行為は悪いことという刷り込み
男女間の話になってしまうが、この性に奔放な作品群を見ていていつも思うのは、◯行為を悪として押さえつけられ成長しなければならない日本の教育制度は間違っているんじゃないかということである。
養護教諭がある場所で言っていた言葉が衝撃でよく思い出すのだが
「愛だの恋だの中学生ではやらせないでほしい子供でも出来たらどうするんだ」
確かに、子供が出来たら大事である。なかよしは本来そのための行為だから。
しかし、愛や恋を否定することが教員に出来るだろうか?なぜ教育として指導しないのだろうかと思う。しかも養護教諭である。この先生だって、一方を向けばいい先生であるしまた一方を向けば違った捉え方をされる。それと同じように物事の分別を倍以上の年数重ねてきたものが正しい知識を教えるべきではないのかと悲しい気持ちになった。言えないけどね!!!弱いっすわ!
『ヨメヌスビト』のなかで、遙は屈強な自衛隊員であるにも拘らず集団で男に襲われてその恐怖を振り返り怯えている。暴力に耐性がある人間を傷つけられるのは性的暴力だと彼は振り返る。
ただ、最後の方でナギが
「ハルカに特別な興味があるからハルカに自分の存在を力として示したいんだ。俺の村では男同士の問題は全部ヤれば解決するけど。でもハルカの世界じゃ男同士が寝るのはおかしいと教えられるから男に惹かれる気持ちを否定するために相手を支配したり傷つけたりするしか無いんだ」
とハルカの経験に対して語っている。最初から最後までなるほどなとは思えないが、男と女、おかしいこととおかしくないこと、何もかもを分けて考えなくては人間として生きていけないのだろうかと疑問に思う。
まとめ
読んでいる間爆笑してたのに何でこんな真面目な話になってしまうんだろう…こうなんか年を取ればとるほど良くも悪くも重箱の隅を突きたくなって…既視感の強い作品がいくつも出版される中この作風は続けていってほしいなと思いました。おわる。
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