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続編あるよ(๑˙❥˙๑)ネタバレ感想|『錆のゆめ』久間よよよ|としおさんの愛

こんにちわ〜限界OLです

ふと思い出して再読

どこか『最終兵器彼女』を思わせる作風と世界観に取り込まれる上下巻の傑作漫画

もし上巻がきつくて読むのやめてしまった人がいたら下巻はちゃんと報われるから読んでほしい。

続編については一番下で!(๑˙❥˙๑)

一言まとめ

生身の少年の身体を使って作られたソッチ目的のサイボーグ「としお」の実験を請け負うことになった男が、次第にその少年に説明できない感情をもち家に引き取って幸せに暮らす話。

ネタバレまとめ

「なあ頼むよ」

「頼むっていわれましても」

「今回だけだから多分」

ベッドと本棚と机が置かれた個室で作業をする進藤に同僚の男が何か頼み事をしている。

「まだアレのこと知らないヤツ多いしお前は一回アレ見てるらしいじゃん。進藤が引き受けてくれると都合いいんだよ、お前も出世できるかもしんねえぞ〜!」

一方的にべらべらと話す男に間髪入れず「お断りします」と返答したはずが、同僚の男は「何で断るんだ?」と不思議そうな顔をして、外に待たせていた人物に声をかけた。

「いや〜どうもすみません」

「承諾は得られましたか?」

「ええ、もちろん!本人もやる気ですよ」

「流石ですね、断られると思ってましたよ〜」

そう話す二人の男の影から黒とピンクの豚の耳のようなものが付いた少年が顔をのぞかせる。表情はなく靴は履いているが服は着ていない状態だ。

このまま押し付けられることになりそうだ…と察した進藤は

「オレにもやることが…」

と口を開くが、ぐいっと目の前に突き出されたバインダーをとっさに受け取ってしまう。

「進藤もさあ、楽しめばいいじゃない、そーゆーお願いならなんでも応じてくれるらしいじゃん。今までやってみたかった事とか検査ついでにやってみたら?」

そうして同僚は男の子を置いて行ってしまった。

進藤は彼のことを一度見たことがある。進藤の叔父がどこからか連れてきた男の子を改造し、その手の目的のサイボーグにしてしまったのだ。

「悪趣味だとは思ってましたけど……せめて女の機械作ればよかったのに」

「女ねえ…それでもよかったんだけど、手に入ったのがたまたま少年の身体だったからねえ」

「え…アレ人間なんですか?」

「う〜んそうだねえ、元はね」

としお

としおさんは施設で妹と暮らしていたところ妹がいじめに会いそれを何とかするために里親を探して進藤の叔父さんの手に落ちちゃったという、なんとも言えない不幸…?な普通の少年です。

上にあるように健康な少年だった「としお」さんの脳をいじって知能を低くし、どんな技術かさっぱりわかりませんが生身のままソッチの機能を兼ね備えたサイボーグにされてしまいました。

食事は取れるので内臓系は残っているのかな?と思いますが、行為をする上で邪魔になる排泄機能は無くしてあるという話をしていたので、食べたものはどこへ消えている…?

ドラえもんシステム?

左胸にある丸いガラスのようなものが生命維持の装置になっている感じがありますが果たして?

それから見た目を生身の人間のままにすると使用する人間がちょっと心苦しくなるだろうっていう理由で、豚耳と左腕とその胸のあたりにかけて構造が丸見えで牛?か午?の蹄が付いた義手にされてしまっています。

「としお」さんの身体的な事に関する事項をこうまとめてみただけで叔父さん何考えてんだ?と複雑な気持ちになるんだけどそれをただ暗い話として書いていないところがこの「錆のゆめ」の魅力だと思う。

健全な肉体と精神の男の子をでかい声で言えないけどそういう風にしてしまったんだから倫理的に引っかかりを持ってしまう人も多い作品なのかな?

ポワポワとドロドロ

ポワポワしている表面の裏には説明されない闇がうごめいている「錆のゆめ」。

主人公の「としお」さんは、なんだかいつもポワポワしていて幸せそうである。

ただ、進藤と関わることで次第に変化が生まれていく。

最初の頃は感情も表せなくて命令に対して従順で思考をするということがまったくなかったが、進藤に言葉を教わったり外にあるものを見せてもらったりする内に笑うようになり進藤に執着を見せて、ソッチの行為を嫌がるようになる。

その拒絶の感情を見せた瞬間に進藤は彼のことをここから連れ出したいという意思を明確に持つことになる。

進藤も進藤で、としおさんのことを哀れんだり必要以上に悲しんでみたりということが一切ない。

その手の感情がないわけではないんだろうけど、ドロドロの部分に無駄に目を向けて可哀想だね辛かったねというなら話は簡単で、その先をどう生きていくかという「としお」さんの前向きなポワポワの部分を手助けしてあげられる進藤はすごくいいやつだと思った。

書き込みが可愛い

久間先生の書き込みが可愛い!

としおの夢に出てくる脳内の愉快な仲間たち〜みたいなキャラクターがたくさんいて、あんまりたくさん考えることのできない「としお」さんのかわりに代わる代わるいろんなことを言っていて脳内はめっちゃハッピー!という可愛さがめちゃくちゃある。

筆が早いのかすごい書き込み量だった。背景もちゃんとあるし。

今後の「としお」の行方

『最終兵器彼女』をどうしても連想してしまってこのまま幸せが続いて行くんだろうか…?と不安に…

薬とか必要ないのかな…完全にエネルギーとかもいらない身体なのかな…

という不安を解消してくれるであろう、続編「錆のゆめ 左」が連載開始してま〜す!あと、シーモア限定で「錆のゆめ 右」も。わかりづら。